地球の歴史で約77万~12万6千年前の時代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになりました。
では、なぜ「チバニアン」と呼ばれることになったのでしょうか?

地球の歴史で約77万~12万6千年前の時代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになりました。 では、なぜ「チバニアン」と呼ばれることになったのでしょうか?

「チバニアン」とは地球のある時代の名称

地球の歴史を区切る地質時代は、
中生代や白亜紀といった大きな区分の名称が既に決まっています。
しかし、小さな区分ではまだ決まっていない時代があります。
今回「チバニアン」と命名される見通しの時代は、
ネアンデルタール人やマンモスが生きていた「第四紀更新世」の
中期に当たります。

「チバニアン」とは
地球のある時代の名称

地球の歴史を区切る地質時代は、 中生代や白亜紀といった大きな区分の名称が既に決まっています。 しかし、小さな区分ではまだ決まっていない時代があります。 今回「チバニアン」と命名される見通しの時代は、ネアンデルタール人やマンモスが生きていた「第四紀更新世」の 中期に当たります。

千葉県市原市で確認された第四紀更新世の地層

以前から、千葉県市原市の養老川沿いにある
千葉セクションと呼ばれる場所は、
240万年前から50万年前までの地層が観察できる場所として
内外の研究者から注目されていました。
その地層から、最後に地球のN極とS極が入れ替わった時期が
約77万年前だった証拠を見つけ出したのです。

千葉県市原市で確認された
第四紀更新世の地層

以前から、千葉県市原市の養老川沿いにある千葉セクションと呼ばれる場所は、240万年前から50万年前までの地層が観察できる場所として内外の研究者から注目されていました。その地層から、最後に地球のN極とS極が入れ替わった時期が約77万年前だった証拠を見つけ出したのです。


過去何度もN極とS極が入れ替わった地球

地球は大きな磁石です。方位磁石をかざすとN極が北を向くことからも
わかるとおり、現在は北極がS極で南極がN極になっています。
しかし、地球では過去に何回もN極とS極が入れ替わる磁場逆転が
起こりました。その証拠は、磁力をもつ鉱物が含まれる岩石の
N極とS極の向きにあらわれています。

過去何度も
N極とS極が入れ替わった地球

地球は大きな磁石です。方位磁石をかざすとN極が北を向くことからもわかるとおり、現在は北極がS極で南極がN極になっています。しかし、地球では過去に何回もN極とS極が入れ替わる磁場逆転が起こりました。その証拠は、磁力をもつ鉱物が含まれる岩石のN極とS極の向きにあらわれています。


地名による年代名がつけられる地質時代

これまでの研究の成果から、約77万~12万6千年前の地質時代を代表する国際標準模式地として 千葉セクションがふさわしいと国際学会に申請し、ラテン語で千葉時代を意味する「チバニアン」とするよう提唱したのです。 そして2017年11月、同様の申請を行っていたイタリアの候補地を破り、一次審査を通過しました。

地名による年代名がつけられる
地質時代

これまでの研究の成果から、約77万~12万6千年前の地質時代を代表する国際標準模式地として千葉セクションがふさわしいと国際学会に申請し、ラテン語で千葉時代を意味する「チバニアン」とするよう提唱したのです。そして2017年11月、同様の申請を行っていたイタリアの候補地を破り、一次審査を通過しました。

 

最終審査を経て正式決定するまでまだ時間は必要ですが、認定されれば地質時代に初めて日本由来の名称がつくことになります。

最終審査を経て正式決定するまでまだ時間は必要ですが、認定されれば地質時代に初めて日本由来の名称がつくことになります。

©チバニアン王国メンバーズ